第13章 お見舞い
葵は国見の自宅に行く前にスーパーへ寄る。
(お見舞い何買っていこうかな……やっぱり無難にプリン、ゼリーとかかな。)
葵はそんな事を考えながらデザートコーナーを物色し
取り合えずプリンとゼリーとパックに入ったカットフルーツを買った。
すでに夕方過ぎになっていた為葵は
国見の自宅へと急いだ。
国見の自宅に着き
(顔くらいは見れるかな…風邪引いてしまったの、ちゃんと謝らないとだし。)
インターホンを押した。
すると
「はーい。どちら様~?」
と国見の母親が玄関に来た。
「あっ、あの英くんの同級生の澤村葵と言います。英くんいらっしゃいますか?」
葵は少し緊張しながら話した。
「あらあら、いらっしゃい。英なら部屋で寝ているわよ。どうぞ上がって!」
国見の母親は葵にニッコリし家に入れてくれた。
「すみません。お邪魔します!あと英くんに傘借りていたので、ありがとうございました。」
葵は国見の母親に傘を渡した。
「傘貸したのは貴女だったのね。英の部屋に行ってあげて。二階上がってすぐの右の部屋だから。」
そう言って国見の母親はキッチンへと行ってしまった。