第13章 お見舞い
葵と金田一はそんな話をしていると
「珍しい組み合わせだねっ!」
と及川がやって来た。
「及川さん、お疲れ様でした。」
葵が及川に声をかけると
「葵ちゃん。これから本屋に行くんだけど一緒に行かない?」
及川が葵を誘ってきた。
「えと……今日は寄らないと行けない所があるのでごめんなさい。」
葵は及川の誘いを断った。
「そうなんだ。残念だなぁ~。今度は一緒に行こうね!」
「あっ……機会があれば、是非。では及川さん失礼します。金田一くんもまたね。ありがとう!」
葵は足早に帰って行った。
「……ねぇ、金田一。葵ちゃんと何喋ってたのかな?」
「なっ、何でも無いっすよ?」
「……何?先輩には話せないって事?」
「くっ………国見の家、教えました。」
「…また国見ちゃん絡みなんだ…ふーん……金田一、教えてくれてありがとね。」
及川はそう言って岩泉の所に行き
「岩ちゃん帰ろ~!」
「毎回俺と帰ろうとすんの何なんだよ?」
「岩ちゃんに話を聞いてほしいから☆」
「ったく、くだらない話聞かされる身にもなってみろよ!!」
「岩ちゃん酷いなぁ……でも今日はくだらない話じゃないから!」
そう言いながら二人は帰って行った。