第11章 練習試合
大地と国見が話していた頃
葵は及川と居た。
「及川さん、試合お疲れ様でした。」
「……葵ちゃんはぶっちゃけ烏野の方応援してたよね?」
「…すみません。応援というか凄かったので…」
「まぁあの速攻見せられたら仕方ないよね。…俺のサーブもちゃんと見てた?」
「見てましたよ!やっぱり及川さんのサーブは凄いですね!狙った所にちゃんと行くし勿論威力もあるし、最強の武器ですね!」
葵が少し興奮気味に及川を褒めた。
「葵ちゃんにそう言って貰えると嬉しいなぁ~。まっ、俺にサーブで勝てる奴は居ないよ?」
(及川さんの自信は凄いな。)
「アハハ。そうですねっ」
「笑ったな~。そんな失礼な葵ちゃんにはいたずらしちゃうからなっ!」
及川はそう言って葵の腰や脇などを
コチョコチョし始めた。
くすぐられた 葵は
「きゃっ!ちょ!やっ…お、及川さんやめてぇ!」
やめてと訴えていたが及川はやめる気配がない。
暫くすると岩泉が二人の所にやって来る。
「及川~。いい加減にやめな。注目の的だかんなっ」
岩泉にそう言われ及川は 葵をくすぐるのをやめた。
二人は周りを見回すと
体育館に居たメンバー殆どが二人を見ていた。
「アハハ…本当に注目の的だったねぇ 葵ちゃんごめんねっ。」
(……烏野のみんなも見てた。)
「……もぅ……恥ずかしい。」
葵は真っ赤な顔になっていた。