第11章 練習試合
国見にそんな話をされ
「参ったな……国見くんは兄妹なのにおかしいとか思ったりしないかい?俺も葵に甘いのが原因かも知れないけど。」
大地は頭を掻いた。
「まぁ、普通はおかしいと思いますが俺からしてみればお兄さんが羨ましく思えます。」
「俺が羨ましい?」
「はい。……お兄さんも気付いていると思いますが、俺葵さんの事が好きなんです。……かといって、彼女にまだ告白する気はありません。今言ったとしても振られるだけですから。」
国見は葵に対する気持ちを大地に言う。
「ハハッ、兄貴の俺に話すなんて、君は本当に正直だな。」
(葵も国見くんみたいな子を好きになってくれれば問題は無いんだが……)
「正直というかお兄さんには知っててもらいたかったから…いつかはお兄さんという壁を乗り越えます!だから覚悟しておいて下さい!」
国見はまるで大地と対決する感じで話した。