第11章 練習試合
2セット目は
25ー22で烏野がセットを取った。
3セットが始まる前に
「葵ちゃん!」
葵は声を掛けられ振り向くと及川が居た。
「あっ、及川さん!足捻ってたんですか?私知らなくて昨日……」
「大丈夫だよ~。軽い捻挫だったし、3セット目は出るから見ててね♪」
及川はそう言って葵の頭を撫でて
入畑監督の方へ行き、すぐにウォーミングアップをしに行ってしまった。
点数は
24ー21
烏野がリードしていた。
及川はピンチサーバーとして出る。
そして後衛に居た烏野の月島を指差し
サーブをする。
宣言通り月島へと行ったサーブは物凄いスピードだった。
(やっぱり及川さんのサーブは凄いな……)
葵は思いながら唾を飲み込んだ 。
結果は25ー23
で烏野が3セット目を取り
烏野が勝利した。
「あざーっす!」
試合も終わり、みんな片付けを始めた。