第9章 大地の悩み
大地は自宅に着き、入ると部屋は真っ暗だった。
リビングの電気を付けながら
「……母さんも居ないのか。」
大地はそのままお風呂に入った。
暫くして葵も家に帰って来た。
葵は
「ただいま~。」
リビングへ行くと誰も居ない。
テーブルには二人分の夕飯と置き手紙があった。
葵は手紙を読んでみる。
手紙は[お父さんとお母さんは食事に行ってきます。夕飯は温めて食べて下さい。]
と書いてあった。父と母は仲が良いので二人だけで夕飯を食べに行くのはしょっちゅうらしい。
「……また二人だけ美味しい物食べに行っちゃって……」
葵は呆れた。
「お兄ちゃんもまだ帰って来てないのかなぁ…」
葵は大地の部屋に行った。
「お兄ちゃん、居る~?」
葵は大地の部屋のドアを開けると部屋は真っ暗だった。
「お兄ちゃんもまだ帰ってなかったのか……」
葵はドアを閉めようとしたら
「ワッ!」
と葵は肩を捕まれ驚かされた。
「うっぎゃああー!」
葵は驚き振り向くとお風呂上がりの大地が立っていた。