第9章 大地の悩み
「大地?正直な話、それはマズイ。絶対に阻止したほうが良い。………俺は的確なアドバイスは出来ないけどさ、やっぱりお互い他に好きな人を作るのがベストだよ。」
「ああ、それが一番なのかもな。 妹も俺とはダメなんだっていうのもわかってるから、彼氏でも出来たら変わるんじゃないかと思ってんだ。」
「ちなみに妹さんは烏野に居るの?」
「いや、青葉城西。本当は本人は烏野行きたかったんだけど母に反対されて渋々な。」
(……もしかして大地のお母さん勘付いているかもなぁ)
「青城か…… 男子バレー強豪校じゃん。」
「そうだな。ちなみに妹、男子バレー部のマネージャー。」
「うは、まじか!ハハッ、ちょっと面白いな!」
「そうか?まぁ他人からしてみれば、そうみえるのかもな。」
「大地もさ、話して少しはスッキリしたべ。また何かあれば何でも聞くし一人で抱え込むなよ!」
菅原はニッと笑い、
バシッと大地の背中を叩いて励ました。
「ああ、話してスッキリしたよ。スガありがとな。」
二人は話が終わり教室へと戻って行った。
そして部活が終わる頃
顧問の武田先生に
「練習試合、青葉城西と組めた!」
と言われ
大地は飲んでいたドリンクを吹き出しそうになり、それを見た菅原は
「楽しみだな!」
と大地の肩を叩きながら言い
「スガ、お前他の奴らにあの事言うなよ?」
菅原に話すなと釘を刺していた。