第1章 親と兄貴のススメ
「別に烏野高校に行っても構わないんだけど
葵ちゃんには他の学校が合うんじゃないかなって思ってね。ねぇ、貴方なら何処の高校が良いかしら?」
母は隣で高校のパンフレット見比べていた父に話す。
「……そうだね……ここの高校はどうだい?」
父はパンフレットを皆に見せるように出した。
「……青葉城西……私立高校よね。いいんじゃない?制服なかなか可愛いわね」
母は自分の事の様に話す。
「青葉城西かぁ……ここからはそこまで遠くないし、いいんじゃないか?」
大地も満更では無さそうな感じで話した。
「青城……制服可愛いなぁ……」
葵はパンフレット見ながら独り言のようにポツリと言う。
母はそんな葵の独り言を聞き逃さず
「葵ちゃんも気に入ってくれたみたいだし、高校は青葉城西を受験しなさい!」
と葵に言った。
「なんで!べっ、別に気に入ってなんかいないんだけど!」
葵は焦りながら喋る。
「制服可愛いなぁ~って聞こえたわよ?みんな青葉城西に賛成してるんだから、そうしなさい」
母は嬉しそうしていた。