第1章 親と兄貴のススメ
そんな葵を見た大地は
葵の頭をポンポンと撫でて
「葵?言っておくけどさ、烏野高校に通っても一緒に登校も下校も出来ないからな?」
少し笑いながら話した。
「なっ、なんで?一緒に登下校出来ないってどういうこと?」
葵は少し興奮していた。
母は高校のパンフレットを見ながら
「葵ちゃん?お兄ちゃんは部活あるでしょ!忘れてたの?」
呆れた様子で話す。
葵は何か思い付いたように立ち上がり
「お兄ちゃんバレー部!!マネージャーやりたい!」
嬉しそう大地に話す。
そんな嬉しそう喋る葵を見ながら
「……悪いけどマネージャーはもう居るから葵は必要無いぞ?」
大地は少し申し訳無さそうにした。
「葵ちゃん残念だったわね。これで烏野高校に行く理由無くなったわね。」
母は嬉しそう喋った。
葵はそんな母をみて
「……なんで嬉しそうなのよ~。そんなに私を烏野高校に行かせなくないの?」
ガッカリしていた。