第5章 バレー部に行こう!
二人はお昼休みに先生に入部届を出し
授業も終わり、放課後
「澤村さん、部活行こう?」
国見が葵を誘った。
「うん。行こう!」
葵は立ち上がり国見と一緒に体育館へと向かった。
廊下は2、3年の生徒が部活の勧誘でごった返していた。
二人は勧誘している生徒を避けながら体育館へと向かう。
すると国見は葵が付いてきていない事に気付く。
(澤村さん付いて来てないし……)
国見は戻ると案の定葵は勧誘に捕まっていた。
「あっ…あのですね、もう部活決めてまして……」
葵は断るが
「掛け持ちで構わないからさ、おいでよ!」
先輩に絡まれていた。
すると葵達の所に国見がやって来て
「先輩、すみません!僕ら急いでるので失礼しますね。」
葵の腕を引いて逃げた。
二人は歩きながら
「澤村さん、何捕まってるのさ?」
国見は呆れていた。
「だって…目が合っちゃったら腕掴まれちゃって、逃げられなかったんだもん」
葵は申し訳なさそうに話した。