第5章 バレー部に行こう!
次の日の朝
葵は教室に入ると
「澤村さんおはよ!」
国見が声をかけた。
「国見くん、おはよ~。」
葵は国見に挨拶し自分の席に座った。
「澤村さん、入部届書いてきた?」
「うん!バッチリ!」
葵は国見に書いてきた入部届をみせた。
入部届を見た国見は
「お兄さんにマネージャー止められたかもって思ったけど大丈夫だったんだね。」
ニッと笑った。
「国見くん、私のお兄ちゃんが違う高校のバレー部だって知ってて青城マネージャー提案したでしょ~。お兄ちゃんに烏野の応援出来ないよって言われてショックだったんだから」
葵は少し国見を責め立てた。
そんな国見は
「あー……ごめんね。でもさ、嫌だったらまだ入部届も出してないし、マネージャー止めておけば良かったじゃん。」
と葵に話す。
「だって国見くんと約束しちゃたし、断ったりしたら失礼でしょ?せっかく仲良くなれたのに!」
葵はニッコリと笑ってみせた。
そんな葵の笑顔を見て
国見の胸がドキッと鳴る
「……澤村さん……反則だろ……」
小声で言い、照れ隠しで
「ごめん、トイレ!」
国見はすぐに教室から出ていってしまった。