第4章 報告
「えっー!お兄ちゃんの高校の応援出来ないとか嫌なんだけど……」
葵は残念そうな顔をした。
「もう入部届出したのか?」
「まだ出してないよ。………やっぱりマネージャーやめようかな。(……でも国見くんと約束しちゃったしなぁ……)」
葵は頭を抱えながら独り言の様に喋った。
「まだ出してないなら、よく考えてから決めればいいさ。」
大地はニッコリしながら話す。
葵は少し俯きながら
「………お兄ちゃん……やっぱり青城のバレー部のマネージャーするよ。約束しちゃったし……」
と話した。
「約束?友達とマネージャーする約束でもしてたのか?」
大地は聞く。
「友達っていうか、隣の席の国見くんと約束しちゃって。部活が決まらない私にバレー部のマネージャー提案してくれたの。」
葵は国見と話した事を大地に教えた。
「……葵がバレー部のマネージャーに決めたのはそういう事だったのか。その国見って子も男子バレー部に入るんだろ?」
「そうだよ。明日一緒に入部届出しに行こうって約束したの。……お兄ちゃん、私頑張るから!」
葵は笑いながら大地に話した。
「っ…ああ、マネージャーするんだったら頑張れよ!」
大地は少し複雑な表情で話した。