第28章 大好きを伝えたい
国見の自宅に着き二人は中に入る
家の中には誰も居なかった。
「先に俺の部屋に入ってて!」
国見は葵に言いお茶を淹れに
キッチンへ向かった。
葵は国見の部屋に入り
床に座り込んだ。
(はぁ…今から告白とかやっぱり緊張しちゃうな……)
葵は緊張を紛らわす為近くにあった漫画雑誌をペラペラとめくり始めた。
しばらくすると
「澤村さん、お待たせ。紅茶でよかった?」
国見がお茶を持ってきた。
「あっ、国見くんどうもありがとう!」
葵はマグカップを受け取り
一口飲んで緊張をほぐした。
葵は鞄からラッピングした袋を出し
「国見くん、これ渡すの遅くなってごめんね。」
国見に袋を渡した。
「キャラメルだ!食べていい?」
国見は袋を開け葵に聞いた。
「うん、食べてみてね。金田一くんに国見くん塩キャラメル好きだって聞いてたから。」
葵は照れながら話す。
塩キャラメルを一つ食べ
「うん、凄く美味しいよ!澤村さんありがとね。俺の為に作ってきてくれて嬉しかったよ。」
国見もまた照れながら葵に話した。
「喜んでくれて良かった。」
葵はニッコリ笑う。