第22章 優しい彼
「澤村さん正直に話してくれてありがとう。言うのも辛かったよね。」
国見は泣きそうになっている葵の
両手握り話した。
「……本当は……言いたくなかった。……バレずに……過ごせたらいいなって思ってた。」
「さっきだってはぐらかす事できたよね……でも澤村さんはきちんと教えてくれた。俺はそれだけで嬉しいよ。」
国見はそう言って葵を抱きしめた。
「国見くん……」
葵は抱きしめられ恥ずかしさとドキドキで何も言えなくなっていた。
「澤村さん……及川さんにキスされた?」
国見は少し抱きしめてる力を強めた。
「後は何もされて無いよ…キスマーク付けられただけ……」
国見は葵の言葉を聞き少し安心し
(良かった……でも……)
「澤村さんキスマーク付けられて嫌だった?」
更に聞き返した。