第22章 優しい彼
葵と国見は葵の部屋に入る。
葵はベットの縁に寄り掛かり
国見も隣に座った。
先程から様子がおかしい葵に国見は
「澤村さん何かあった?大丈夫?」
頭を撫でながら心配そうに聞いた。
「……国見くん……私ね、国見くんに黙っていた事があって………私、昨日…タオル巻いてたでしょ……首に付いてる跡…見られたく無くて隠してたの……」
葵はゆっくりと国見に話した。
国見は葵の首を見て赤くなっている跡に気付く
「澤村さん、これって……」
「うん。2日前にね、キスマーク付けられた跡なの……」
葵は俯きながら国見に話した。
国見は驚き、俯く葵の顔を覗きこみ
「……及川さんに付けられたの?」
少し不安そうに聞いた。
「……うん。私が油断してたから……
黙っていて……ごめんなさい……」
葵は泣きそうになりながら国見に
謝った。