第22章 優しい彼
葵の母は葵の部屋に入り
「葵ちゃん、お客さん来てるから起きなさい!」
葵を揺らし起こした。
「う…うぅん……お客さん?……だあれ?」
葵は目を擦りながら母に聞いた。
「国見くんって男の子だったわよ。」
「えっ!国見くん!?なっ、なんで!!」
葵はビックリし完全に目が覚めてしまった。
「リビングで待たせてるから早く着替えていらっしゃい。」
母はそう言って部屋を出て行った。
(なんで国見くんが!……私、家教えて無いのに何で!?)
「とりあえず着替えないと!」
葵はバタバタと慌てて支度をしていた。