第22章 優しい彼
次の日の朝
国見は朝からそわそわしていた。
(朝から澤村さん家に行って迷惑じゃないかな……そもそも家まで行って入れてくれない可能性だってあるし。)
そんな事ばかり考えていた。
朝御飯を食べて、少し寛いでから出掛け
自宅から一時間もしないうちに
葵の家に到着した。
国見は一呼吸してから
インターホンを押した。
「はーい。」
玄関から出てきたのは葵の母だった。
「あら。どちら様?」
葵の母は国見に話かけた。
「朝早くにすみません。葵さんと同じクラスの国見と申します。葵さんいらっしゃいますか?」
少し緊張しながら国見は話した。
「あらあら、いらっしゃい。葵ならまだ寝ているから起こして来るわね。上がってリビングで待っていてちょうだい。」
葵の母は国見を家に上げてリビングに通した。