第20章 もう避けません!
二人は帰りながら話す。
「澤村さんが帰ろうなんて誘ってくれるなんて思ってもみなかったよ。この間まで避けられてたのに。」
国見にそんな事を言われ
「嫌な思いさせてごめんね…………でも私、国見くんの事もう避けたりしないから!」
葵は赤い顔をしながらも、国見を避けないと誓った。
国見は葵の言葉を聞き
「いつもの澤村さんに戻ってくれて嬉しいよ。……俺さ、澤村さんに避けられて凄いヘコんでたんだよ……ねぇ、何で避けたの?」
嬉しいながらも避けていた理由を知りたかった。
「……理由は…もう少ししたら話すね。」
「あっ、うん。待ってるよ!」
(今話せない理由って何なんだろう。)
国見は少し不思議に思ったがもう一つ気になっている事があり、聞いてみることにした。
「澤村さん、今日何でタオル巻いてー」
国見がタオルの事を聞こうとしたら
葵は話の途中で自分の巻いてたタオルをギュッと握り身構えていた。