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月島蛍くんの思うところ。
第1章 君ノ背中。[☆]
「ツッキー帰ろー!」
山口に言われて、シューズとサポーターをバッグにしまい、他の部員と一緒に部室を出る。
「月島、今日いつもより本気だったよなー」
前を歩いている、僕より頭1つ分以上の身長差の奴がそう言ってくる。
「日向はいつも“馬鹿”がつくくらい真面目だよね」
「馬鹿は余計だ!!」
むきーっ!と怒る日向越しに、見たことのある後ろ姿が見えた。
日向より小柄な、あの女子は――……
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