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月島蛍くんの思うところ。
第3章 火照るりんごの見る夢は。
『はぁ…………』
大きくため息を吐く。
……後輩くんに、私はいわゆる一目惚れをしてしまったわけです。
日直がよくやる担任からの雑用として、頼まれていたプリント類をまとめ、職員室へ運ぶためにそれを抱え教室を出た。
――けっこう、重たい…………
何十枚もあるプリントは、ぎりぎり支えきれるくらいの重さになっていた。
女子にこんな重労働させるか?ふつう……
そんなふうに思いながらも、なんとか階段を降りきって、職員室へ向かおうとした時。
どん、と誰かとぶつかった。
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