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月島蛍くんの思うところ。
第1章 君ノ背中。[☆]
『好き、だよ……』
耳まで赤くしてそう言う彼女が愛しく思えた。ついさっき自覚した感情なのに、何年も積み重ねてきたものとさえ思えてくる。
「キスしていい?」
もうそろそろ我慢の限界、と言わんばかりに、頭で考えるより先にそう言葉が出た。
物凄いスピードで感情が高ぶっていくのを感じる。
彼女に触れたい。
彼女を感じたい。
僕、全部で。
僕の言葉に戸惑う彼女だったが、静かにこくんと首を縦に振った。
そして、彼女の唇に自分のそれを重ねる。
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