第6章 風月流の時間
殺せんせーが立ち去った後
それを確認してから、尋ねだした。
渚「でもさ…エネルギーをもとに物質を生み出すって
どう考えても不可能だと思うんだけど…;」
ケイト「それがさぁ…
私たちの一族は
天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)を祀ってるんだって」
渚「え?
日本書紀に、一番最初に出てくる創造神?」
カルマ「へえ。
それって、どういう理由で?」
ケイト「ここの山
結構古くってさ、初代の頃=飛鳥時代からずっとあって
自然も動物も護るために、風月流が編み出されたんだって。
この壮大な山を…
昔のままに護り続けるのが、私たちの役割だ。
先代たちが、そうし続けてきたようにさ…
山の奥には踏み入ってはならないってされてたけど
祠(ほこら)があってさ…
吸い込まれるように意識が無くなって…
気付いたら
『エネルギーをもとに創造』ってのが出来るようになってた。
って言っても
使おうと意識しないと無理なんだけどね」
カルマ「それ…戦いで使おうとは思ったことないの?」
ケイト「やだよ。
正々堂々と勝負したい!」
渚「本当…
凄いの連続ばっかりだよね;」
殺せんせー「授業始まりますよ~!!」
三人『はぁ~い!』
渚(カビの生えた迷信って
ビッチ先生が言ってたのは、そういう意味でだったんだ;)
そうして…
各々、学び取ることがありながらも
授業へと戻っていくのでしたとさ…