第31章 夏休み最後の時間
ケイト「音速は音速でも
応用して、衝撃波で工夫して行けば
普通じゃ考えられない力が、実現化されるんだ。
最高でマッハ5だから
殺せんせーよりも下だけど
風月流格闘術で教わった
『音速を超えることでできた衝撃波同士
マッハの壁同士をぶつけて爆破させることで
尚更に加速』なんてことはしてないみたいだし」
茅野「それを使ったら、最高でマッハいくつ?」
ケイト「全力でやったら
普段使っているマッハ2による衝撃波から
その倍以上の…マッハ5ぐらいのかな。
でも、もし5以上までいったら
流速が全域で著しく音速を上回る流れ場が発生し
断熱圧縮による激しい発熱によって
流体が電離・プラズマ化して危険なんだ。
といっても、衝撃波の壁を利用して
防御に使えば、こっちは何の影響もないんだけどね」
茅野「そのための慣れだったんだ」
カルマ「なるほど。
普段、空気を介して力を伝えて
空気と物質にまで衝撃波を伝えることで倒している。
埃もつけずに倒せたのは、
その衝撃波を巻き起こすと同時に、
その衝撃波を「身を纏う防具」にして防いでいたから。
つまり、衝撃波を送って
殴りつけてる相手が空気のため、反動は起こらない。
もし反動があったとしても、全身へ隈なく伝えるよう
些細な変化を、自力でもたらすことにより回避。
それに加えて
長年の慣れもあって、全く影響を受けないってことか」
ケイト「これぐらいで説明は終わり。
ぱっぱと買って、ぱっぱと帰ろう^^」
茅野「うん(頷く&微笑」
そうして…
買い物を終えてから、帰っていく三人だった
が…
渚「あ」
ケイト「お。
おはよう^^」
茅野「おはよう、渚^^」
渚「おはよう^^」
ちょうど帰ってきた時、
渚が、ちょうどケイトの家の前に辿り着いていた時だった。