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非日常パラダイス・第一部 【暗殺教室】

第29章 アメリカの時間




そんな中…

ケビンは、語り出した…


ケビン「他でもない、あいつのためだ…


俺にとっては…

大事な、掛け替えのない兄のような存在だった…


紛争の中、あいつが助け出してくれた。


そして…

俺に合った動き…忍法体術を教えてくれた…


生き抜くために…

己を乗り越えていくために…


それなら…

あいつの望むように

憎もうとする、自分の心を乗り越える…


両親を殺されて

仇をうつことに躍起になりかかった俺を…


闇にとらわれた俺を、助け出してくれたように…


それで…

あいつが、どれだけ嬉しそうに微笑むか…

よく解るからな(微笑」


その言葉に…


ケイトは、小さい頃の出来事を思い出していた…


父親が、満面の笑みを受かべながら


左手を差し伸ばしてきて

その手を、満面の笑みを浮かべながらとった所を…


その日々が…

そんな出来事が、二度と返って来ないことを…


それを、ひしひしと強く実感しながら

涙を、目に浮かべるケイト…


それは…

悟を知る者にとっては、全員同じだった…


学「済まない…;(涙」

ケビン「お前が悪いわけじゃないなら

ぱっぱと元気出せ。


あいつが…

そう望んでる事ぐらい、解ってるだろ?」


学「…ああ;(頷く」

そう、頷きながらも…

同じように涙を浮かべるケビンに…


思わず、手を差し伸べ…

それにケビンは笑いながらも

その手を優しくとり
想いと共に、握手を交わした…


そうして…

二人が和解し合った時と同じくして


グラン「よかったのぉ;;(ぼろぼろ」

ケイト「泣きじゃくって、ぼろぼろだね;(半泣き」

カルマ「黙って俺の胸にうずまっていれば?」


そう、ケイトを抱き寄せるカルマに対し…


ケイトは笑いながら、「ありがとう」と呟き

大人しく、胸に顔をうずめ


そのケイトを

カルマは微笑みながら

さも愛おし気に、優しく撫でていた…

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