第24章 夏休み
滝の中、大岩の上
そこに座り、滝に打たれている人がいた…
ケイト(…殺すとは、何だ?
それは、その殺した命も背負い
その命が生きるために殺されてきた命も背負い
その分以上に、強く実感しながら
共に、生きていくことだ…
だが、それは…
生きていたとしても、同じことが出来る。
つまり…
殺して、命を奪うよりかは
殺す必要もないのならば
生かした方がいいってこと…
殺せんせーを生きるように殺す
そのための方法を、まだ模索中だけど…
やっぱり、始祖神の力を使うしかないんだよなぁ;)
ん~;と悩みながらも思うケイトに対し
カルマ「何やってんの?」
ケイト「カルマ。
懐かしいだろ?ここ^^」
カルマ「うん…
小さい頃、裏山に入ってすぐ辺りにあったよね。
ケイトの家にとって、近い方から入ってさ。
俺さ…
また、ケイトに会いたかったんだ…」
ケイト「そっか^^
私はさ…
その時、一族の昔から伝わる話が
頭にこびりついて離れなかったんだ…
すっごく長くなると思うんだけれど…
聴いてくれる?」
カルマ「もちろん(微笑&頷く」
そう微笑みながら頷き
カルマは、ケイトの隣に座りました。
滝の水がかからない場所に
そうして…
ケイトは話し出した…
遠い、遠い昔のことを…
『我々の一族の中で
唯一、『人に殺された人』がいました。
その人は
相手のために、護り抜くために使いました。
生きて欲しい。
生きて、幸せになって欲しい。
そんな願いと共に
噴火によって起こった山火事から
彼は必死に、助け出したのです。
しかし…
その助かった人は、村人たちに言いました…
彼は、不思議な妖術を使う。
関わらない方がいいと…
そうして…
待っていたのは、『迫害』と『差別』
最終的に、彼は殺されました…
彼の愛する、村人たちの手によって
その血肉を、何かに使えるのではと
村の人たちが、とある実験をしました。