第20章 水泳の時間
渚(そうして、今まで…
たくさんの出来事があった…
その積み重ねの上まで辿り着くまで…
大変だった日々、傷、苦しみ、痛み、悲しみ…
その全てを、分かち合うことが出来る…
噛み締め合い、共に泣き、共に笑い…
これからを楽しむ『糧』とすることが出来る…
だから今…
僕らは、本当の意味で…
心から、仲良くなれたと思うんだ…
腹の底から笑い合える
大事にし合える
そんな掛け替えのない『親友』が今…
ここに居る…
そう思うだけで、なぜか…
涙が、止まらなかった…
その嬉しさと
その喜びが、胸で一杯になって…
とても、幸せな気分になれたんだ…
今までの苦痛よりも…遥かに…)
その想いと共に
同じように涙を流す茅野とケイト
それに頬ずりして笑わせようとするカルマを見やり
渚もまた、涙を流しながらも微笑んでいた…
万感の思いを経て、今ここに在る
そんな…
確かな確信と共に…
想いと共に…
そう、心から微笑み合う中…
影から、こっそりのぞく人が…
前原(なんか入りづれぇ!!;(汗))
↑
たまたま早く来ていた
その後…
授業は無事に進んでいく。
だが…
一つだけ、いつもと違う点があった…
殺せんせー「ぐすっ;ひっく;」
殺せんせーが、いつもとは違い
粘液をだらだらと流し続けていることだった…;
ケイト「大丈夫?;治そうか?」
殺せんせー「いえ。
おそらく、花粉症でしょう。
気にしないで、授業に集中してください;ぐすっ;」
『いや
こっちが気にするよ、ききづれぇ!!;』
全員がツッコむ中
殺せんせーは気にせずに、授業へと勤しんでいた…