第14章 球技大会
6月の梅雨明け
E組の教室
殺せんせー「ふむふむ。
クラス対抗、球技大会ですか。
健康の精神をスポーツでやしなう!
大いに結構。
ただ…
トーナメント表にE組がないのはどうしてです?;(汗」
殺せんせーが質問すると、三村たちが説明した。
三村「E組はエントリーされないんだ。
1チーム余るって素敵な理由で。
その代り、大会の締めのエキシビジョンに出なきゃなんない」
殺せんせー「エキシビション?」
殺せんせーが疑問をていすると、
三村「要するに見世物さ。
全校生徒が見ている前で
それぞれ、野球部、女子バスケ部とやらされるんだ」
それに殺せんせーも
殺せんせー「なるほど;いつものやつですか;」
納得した。
片岡「そう^^」
寺坂、村松、吉田の三人が
さらし物になりたくないという理由で
球技大会の参加を離脱する。
前原「野球となりゃ、頼れるのは杉野だけど…
なんか勝つ秘策ねぇの?」
前原が杉野にそう聞くと、杉野は困った顔をする。
杉野「無理だよ。
かなり強ぇんだ、うちの野球部。
特に今の主将、進藤。
剛速球で、名門高校からも注目されてる。
勉強もスポーツも一流とか、不公平だよな…
だけどさ…
勝ちたいんだ、殺せんせー。
善戦じゃなくて勝ちたい。
好きな野球で、負けたくない。
野球部を追い出されて、E組に来て、
むしろその想いが強くなった。
こいつらとチーム組んで、勝ちた…!?」
殺せんせー「わくわく、わくわく//」
白いボールの頭になり
口に葉をくわえ、バッドとグローブを持つ殺せんせーに…
杉野「あ、あぁ…
殺せんせーも野球したいの、よく伝わったよ」
殺せんせーの姿に戸惑い、
皆の目が点になる中、杉野は言った。
殺せんせー「にゅるっふっふっふっ。
先生、
一度スポ根ものの熱血コーチやりたかったんです。
殴ったりはしないので、ちゃぶ台返しで代用します」
殺せんせーはちゃぶ台返しを見せた。
杉野「用意よすぎだろ!;」
殺せんせー「最近の君たちは
目的意識をはっきり口にするようになりました。
やりたい、勝ちたい。
どんな困難にも揺るがずに。
その心意気に応えて、
コロ監督が勝てる作戦とトレーニングを授けましょう!」
殺せんせーはそう言った…