第12章 もう一人の転校生
6月15日
梅雨に入り、今日の天気は雨。
殺せんせー「はい、皆さん。
ホームルームを始めます。
席についてください」
普段と少し違う声で話す殺せんせー。
皆(((なんか大きいぞ…;)))
なぜか頭が大きくなっている殺せんせーに律が質問をする
律「殺せんせー。
33%ほど巨大化した頭部について説明を」
殺せんせー「水分を吸ってふやけました。
湿度が高いので…」
殺せんせーの弱点⑭
しける
殺せんせーは、自分のふやけた顔を絞り始める。
殺せんせー「さて、
烏間先生から転校生がくると聞いてますね」
普段の顔に戻った殺せんせーはそういった
「あー、ぶっちゃけ殺し屋だろうね」
生徒から言葉が返ってくる
殺せんせー「律さんの時は甘く見て、痛い目を見ましたからね。
先生、今回は油断しませんよ。
いずれにせよ、仲間が増えることは嬉しい事です(微笑」
原「そうよ、律。何か聞いてないの?
同じ転校生暗殺者として」
律「はい、少しだけ。
初期命令では、私と彼の同時投入の予定でした。
私が遠距離射撃、彼が肉薄攻撃。
連携して、殺せんせーを追い詰めると。
ですが、二つの理由で
その命令はキャンセルされました」
原「へぇ、理由って?」
律「一つは
彼の調整が予定より時間がかかったから、
もう一つは
私の性能では、彼のサポートに力不足。
私が彼より暗殺者として、圧倒的に劣っていたから」
渚(殺せんせーの指を飛ばした律がその扱い…。
一体どんな怪物なんだ?)
それを聞いて思う中、教室の扉が開いた。
片岡「何、あの恰好」
岡野「あれが転校生?」
生徒達がざわつく中、その変な恰好の人は手から鳩を出した。
それに驚く生徒たち。
「ごめんごめん、驚かせたね^^
転校生は、私じゃないよ。
私は保護者。
まぁ白いし、シロとも呼んでくれ」
その人とは笑いながら、そう言った。