第10章 修学旅行の時間
意識を失った渚は、誰かの声で目を醒ます。
「渚くん!杉野君!」
渚「ん…」
目を開けると…
「皆、大丈夫ですか?;(汗」
そこにいたのは、奥田だった。
渚「よかった。
奥田さんは無事だったんだ(微笑&汗」
ほっとしたように渚がいうと
奥田「ごめんなさい。思いっきり隠れてました…;
ケイトちゃんが
不良たちの隙を見て、私だけでもって隠してくれて…;(ジワッ」
申し訳なさそうにいい、涙を浮かべる。
カルマ「いや…それで正しいよ」
奥田「え?」
カルマ「犯罪慣れしてやがるよ、あいつら。
通報しても、すぐには解決しないだろうねぇ」
カルマが半分、体を起こした。
カルマ「っていうか、
俺に直接、処刑させてほしいんだけど…」
キレながらも微笑むカルマ。
しかし…奥田の目から、涙がこぼれた。
渚「奥田さん、泣かないで」
奥田「でも…
そのせいでケイトちゃんが!;」
渚「え?」
カルマ「ケイトがどうしたって!?(がばっ」
驚きでぽかんとする渚と杉野と、
驚きと共に立ち上がるカルマ。
奥田「解らないんです;
『ここから動くな』って言われて
不良と戦っていて…
その後、凄い音が聞こえて…
それでも
『不良が去ってから、皆を起こして欲しい』って言われてて;」
そうして…
その音が響いた方向へ行ってみると…
杉野「これ…血、だよな?(真っ青」
すぐ、その場で見えたのは…
『真っ赤な血』だった…
渚「…もしかして…
この、鉄骨の下敷きに?(青ざめ」
驚きのあまり、顔を青ざめながら固まる皆に対し
カルマ「っ!」
青ざめながら、凄い勢いで鉄骨をかき分けていくカルマ。
すると…
カルマ「!…ケイト?(青ざめ」
そこには…
頭から血を流している、ケイトがいた…