第10章 修学旅行の時間
坂本竜馬暗殺の近江屋へと案内した、渚。
奥田「坂本龍馬って…あの?」
カルマ「あー。
1867年、竜馬暗殺。
近江屋の跡地ね」
渚「さらに、歩いてすぐの距離に本能寺もあるよ。
当時と場所は、少しずれてるけど(微笑」
茅野「あ、そっか!織田信長も暗殺の一種か」
渚「この僅か1キロ以内の範囲の中でも
物凄いビックネームが暗殺されてる。
ずっと日本の中心だったこの街は、暗殺の聖地でもあるんだ」
杉野「なるほどなぁ…
言われてみりゃ、こりゃあ確かに立派な暗殺旅行だ」
渚「そして、ターゲットになってきたのは
その世界に影響を与える人物ばかり…
地球を壊す殺せんせーは、典型的なターゲットだ)…」
今度は、神崎さんが決めたコースへと向かう渚たち。
茅野「へぇ。
祇園って奥に入ると、こんなにひと気ないんだー」
神崎「うん、一元さんはお断りの店ばかりだから。
目的もなく、ふらっと来る人もいないし、
見通しもいい必要もない。
だから、私の希望コースしてみたの。
暗殺にぴったりなんじゃないかって」
茅野「さすが神崎さん!下調べ完璧。
じゃ、ここで決行で決めようっか」
そんな言葉の直後、不良たちが現れた。
「マジ、完璧。
なんで拉致易い場所を歩くかねぇ(微笑」
渚たちは周りを囲まれてしまい、逃げ場がなくなってしまう
カルマ「何?
お兄さんら、観光が目的っぽくないんだけど…」
「男に用はねぇ。女を置いておうちに…」
だが、カルマに倒されてしまう。
カルマ「ほらね、渚くん。
目撃者のいないとこなら、喧嘩しても問題ないっしょ」
得意げにいうカルマに対し
不良たちは刃物を取り出して、襲いかかってきた。
カルマはすくまず、それを軽々と倒す。
カルマ「刺す?そのつもりもないのに?」
そんな中、
神崎や茅野は不良共に捕まって連れていかれた。
一瞬、それを見て悔しがるカルマ。
その時、後ろから鈍器で殴られた。
「解ってんじゃねぇーか」
カルマが倒れ、不良共は一斉にカルマを攻撃する。
渚「カルマくん!」
杉野「おい!やめろって!」
杉野がそれを止めようとするが、吹き飛ばされてしまう。
「中坊が…なめてんじゃねーぞ!」
渚(突然、目の前に現れたのは高校生だ。
僕らより一回り大きい身体、未知の生物の衝撃だった)