第3章 君の鼓動を感じていたいけど・・・。
トクン トクン トクン
規則正しく聴こえる亮ちゃんの音が私の鼓動を早くさせる
どうしよう・・・このままって訳にもいかへんし・・・
バサッ!!!
グインッ、って肩に置いた手でいきなり亮ちゃんの体から私の体が離された
「ん・・・?」
亮「ごめん、俺・・・いきなり、ごめん・・・」
亮ちゃんは我に返ったようで、バツの悪そうな顔してちっちゃい声で謝ってた
「大丈夫やから、そんな顔せんといて・・・な?」
なんやろな?なんでこんなに私は普通に錦戸亮と話してるんやろ?
亮「ありがと・・・」
亮ちゃんはニカッってはにかんで笑って、ちょっとだけ俯いてから
また顔をあげてまたちょっとハニカミながら首をかしげた
亮「てか、ホンマに俺と会ったことない?」
今度の聞き方は、ちょっと冗談っぽくわらいながら聞いてきた
「・・・どれくらい前の話ししてる?」
亮「うーん、4、5年もっと前、かな?なんで?時期大事なん?」
不思議そうにまた小首をかしげたまま笑ってる
「うん、私にとっては大事なんよ・・・」
亮「・・・?」
「私、娘を産む前の1年間くらいの記憶がすっぽりと抜けちゃってるの・・・」
亮「・・・はぁ?」
「あっ、でもありえないから亮ちゃんと知り合いだったなんて。芸能人と知り合いなんて忘れないでしょフツーは(笑)いや、なんか私その時車にぶつかっちゃって、頭打ったかなんかで記憶喪失みたいな感じになっちゃって」
何焦ってしゃべりまくってるんだろ私・・・
まるで亮ちゃんに言い訳してるみたい
そんな必要ないのに・・・
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