第3章 あいつと私 *荒北 甘
side
最近、私の悩みのたねが尽きない…
理由はあいつのせいだ
「あー・・・おはよチャン」
『・・・おはよーございます。荒北さん』
・・・そう、この人の存在だ
――――――――――――――
「ねー、は彼氏作らないのー?」
『ぶふっ?!!!』
「ちょっ!汚いよ!!!」
友達の話でお茶を吹いてしまった。
ごめんごめん、と謝りながら友達の話を聞く
「だって、ってモテるじゃん!ほんと美形っていいよねぇ」
『あんたは美形クライマーの追っかけでしょ』
「・・・相変わらずの毒舌だね」
苦笑いを浮かべながら携帯を覗く。そしたらなんと、タイミングよくメールがはいってきた
・・・あいつからだ
『ごめん、ちょっと用事できたわ』
「えー・・・これから東堂様を見に行こうとしたのにー・・・」
『一人で行け、ボケ』
ヒッドーと言う友達をほっとくとしよう←
指定された保健室へ行く
保健室の扉を開けると保健室独特の薬品の臭いがツンときた
「遅かったネ」
そしてベッドには荒北さんがいた
『・・・なんのようですか』
「彼氏に対してそれは酷いんじゃナァイ?」
そう、この人は私の彼氏である。