第3章 秘め事
…新宿のオフィス……
「へぇ…シズちゃんでオナニーねぇ…」
平和島奈々に盗聴器を仕掛けたものの聞こえてくるのは兄妹の仲睦まじい会話だけで、やはりあの男の弱みは掴めないかとつまらなそうに聞いていたが
静雄が出かけやがて聞こえてきた奈々の喘ぎ声やグチュグチュと秘部を弄ぶ卑猥な音に玩具を手に入れた子供のように面白そうに笑みを浮かべ
「録音、録音っと…
平和島奈々ねぇ、中々楽しめそうじゃない」
早速録音しながら一人呟くと、携帯を取り出し奈々の番号を見つけると電話をかけて
「もし、もし…?」
自慰をし終わったばかりのためか奈々の少し荒い息遣いに面白そうに笑みを浮かべるもののあえて触れはせず
「やぁ、奈々ちゃん
ちょっとシズちゃんのことでさ、君に話したいことがあるんだ
明日学校が終わったら、俺のオフィスに来てくれる?
場所は後で送るからさ、じゃ明日、待ってるよ
…来ないと、大変な事になっちゃうかもね?」
相手に断る隙も与えず一方的にそう言うと電話を切ってしまい
「くははっ、楽しみだなぁ!
君の驚いた顔が目に浮かぶよ!」