第5章 好きな人
「やっ…お兄ちゃんっ、私淫乱じゃ…」
「ちょっと弄っただけでこんなに立たせてよぉ、十分淫乱だろ」
胸の突起を弄られ甘い声を漏らしながらも否定する奈々に静雄はニヤリと笑みを浮かべ、突起を指で弾くとぴくんと奈々は反応した
「今まで何人の野郎とやったんだよ
臨也だけじゃないんだろ…?」
臨也がつけた痕が気に入らないのか奈々の首筋に舌を這わせながらそう聞くと上書きするように上から噛み付く勢いで強く吸い付いた
「いたっ…い、臨也さんだけだよ」
「じゃあ、アイツがお前の初めてか?」
わずかな痛みに顔を歪めながらも静雄の問いに答えるとイラついたように眉を顰め静雄は奈々を見た
奈々は静雄の視線に耐えられないというように顔を逸らしながら小さく頷いた
「気に入らねぇ
あの野郎、今度見かけたら絶対ぶっ殺す」
静雄は臨也への怒りをぶつぶつと呟いていたが、ふと奈々が悲しそうな表情をしていることに気付いた
「…奈々?
…臨也の野郎としてる時はあんな顔してたのに俺とする時はそんな悲しそうな顔すんのかよ」
「ち、違うよ!お兄ちゃん…!
初めては、好きな人とがよかったなって…」
「好きな人…?
臨也じゃねぇのか?」
「ううん、違うよ…」
「何があったんだよ…?
ちゃんと話してみろ」
奈々の言葉を聞き静雄は少し驚いたようにした後奈々を優しく抱きしめると奈々の頭を撫でた
「…臨也さんにその、恥ずかしいことバレちゃって
お兄ちゃんに言うぞって…」
奈々はなんと説明しようかと少し困ったようにしながらも話した
「あぁ?恥ずかしいことってなんだよ?」
「えっと、その…お兄ちゃんでオナニーしてたこと…」
奈々は顔を真っ赤にしながら小さな声で答えた
静雄は驚いたようにし、奈々を顔を覗き込んだ
「俺で…?」
「う、うん…お兄ちゃんで…」
嫌われてしまうだろうかと不安になりながら奈々は小さく頷き、恐る恐る静雄を見つめた
「奈々、悪かった…」
静雄はそう言うと奈々にそっと口付けた