第16章 名前で呼びたくありません!
体育はほとんど見てるだけだったからすぐに終わった。
私は更衣室に向かう途中倉石くんが話しかけてきた。
「おい、これから名前で呼べよ」
倉石くんがそう言う、私は少しだけ歩くスピードを早くして歩いた。
『えっ?なんで、やだよ名前呼びなんて恥ずかしいし』
翔くんなんて呼んだら本当に彼氏かと思われちゃうしね!
「じゃあ、アニキはなんで名前で呼んでんだよ」
倉石くんは怒っているような声で言う、だけど声が小さいからあんまり怖くない
『家だからかな?』
「……お前………お仕置きだからな」
『ええっ?理不尽すぎるよ!何も悪いことしてないよ!』
私は何をされるかわからずビクビクしてしまう。
「うるせぇ」
そう言って倉石くんは校舎に入ってしまった。