第13章 倉石 翔
カチャ
『ええぇ!?倉石くん!』
私は倉石くんに背中を押されて保健室へ倒れた。
倉石くん、自分も保健室に入り鍵を閉めた。
「お前さ…もう、アニキとヤッたの?」
さっきまでの倉石くんとは思えないような、低い声で聞いてきた。
『ぇえ!意味わかんないよ!えぇ!わわわわわ!』
私は混乱してうまく言葉が出てこない。
「ハハ、動揺しすぎだろ、その態度見るからにヤったんだ………まだあって3日だろ?手早すぎだろアニキ」
『誰アニキって!?』
「あっ?知ってんだろ、昇だよ!」
うわ!やっぱりそうなんだ!だけどここで認めちゃったら昇さんが連れて行かれちゃうよ!
『知らないです!そんな人』