第1章 幼馴染
「なんだよせんせー!
ノートちゃんととってんぞおらぁ!!」
駿は小学生の言い訳のようにノートを突き出す。
空もそれにのってノートを突き出した。
近藤は険しい顔をする。
そして、もう一度二人の頭を叩いた。
「いて!!!」
「いて!!!」
「どっちもうず巻きしか書いてないだろうが!!」
近藤の言葉にクラスが笑い出す。
これも、いつものことだ。
「もう…本当仲いいのなぁお前ら…。」
呆れてそうに言ったが、口は笑っていた。
「怒られちゃった。」
「(´・д・`)バーカ(´・д・`)バーカ」
空と駿は顔を見合わせて笑い合う。
これが、空のいつもの授業だ。