第1章 幼馴染
二人は学校についた。
もちろん学校でもずっと一緒だ。
クラスでは窓際の空は後ろから二番目。
そしてその後ろの席が駿の席だ。
二人は縦にならんで座っている。
今日もいつものように二人で話していた。
「昨日のテレビ面白かったねぇ~!」
「バカ野郎、あんな奴すぐ落ちこぼれになるぞ?」
「あらぁ?昨日あんなに大笑いしてたのにぃ?」
昨日のバラエティ番組の話だ。
話に花がさいて、色々盛り上がっていると、
前からひとりの生徒が近づいてきた。
「本当駿達は仲いいねぇ」
「あ、凪ちゃん!おはよう!!」
「凪ウィーッス!」
紅玲葉 凪(くれは なぎ)
空達のクラスメイトで非常に知的。
彼とは一年の時からの親友だ。
「駿は相変わらずアホだね。」
「んあ!!?なんだとぉ!!?」
「あははっ凪の言う通りでしょ。」
「なっ空まで俺の悪口を!!うわーん」
駿がわざと鳴き真似をし、それをみて空達は笑う。
そして次じゃあ三人でいつの間にか笑い合ってるのだ。
これが、空の学校の始まり。