第2章 シンデレラ
その後、空達は印刷を終え、
また二人で喋り合っていた。
そして、HRの時間になった。
「おはようございます。」
全員がそう言い終わったあと、
近藤が細かく頷き、教卓に手をあてる。
「えーっと。今日、転校生がくる。」
空はあっと思った。
やっぱりあの曲がり角で会った女の子は
転校生だったのか。
でも、駿は彼女に興味がないだろう。
そう思うと安心して、彼女が
どんな人なのかを考えることが楽しくなった。
仲良くなれるだろうか。
後ろを向くと、また駿が空の髪を触っていた。
「お前の髪ってツルツルしてんな。」
「こらっ!転校生だって!!」
私は半笑いしながら駿をしかった。
「よし、入ってこい。」
近藤がそう呼ぶと同時に、
彼女 は 現れる
シンデレラ は 現れる