第2章 シンデレラ
「駿、そんなに女の子を叱っちゃ
嫌われちゃうよ?ほら、私はもう大丈夫!」
空は両手を広げて、くるくると回った。
「おおう…そっか。なら良かった。」
駿は私の姿に安心すると、
また印刷室へと歩き出した。
「それにしても、さっきの子可愛かったねぇ!!
もしかして転校生かもよぉ!!?
駿良かったじゃーん!!!」
「ん?そうだったのか?俺あの女の顔
全然見てなかったけど…。まぁいっか。」
駿は興味がないという態度でそう答える。
空はまた安心した。
駿は転校生には興味がないんだ。
だから大丈夫。
まだ、彼は私を見てくれている。
私も、早く告白しなきゃなぁ~。
空は駿の横顔をみながらそう思っていた。