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時と光と風の中で

第1章 出発~新たな出会い~


初日の授業が終わった夕食時ディオとケンタウロスはウンディーネと食事を取ることにした。
「じゃあ、また寮で会おう。」
2人はユニとキューピッドにそう告げてウンディーネの元へと歩いた。
「やぁ、一緒に食事をとらないか?」
ケンタウロスの言葉に”いいわよ”とウンディーネはあっさり答えた。
3人は席に着き食事をしながら今日のサタン達の出来事を笑いながら話した。それをウンディーネが微笑ましそうに聞いていた。
「あら、そんなことがあったのね。」
「そんなことっておい、もうちょっと慎重に受け取ってくれよ。」
ディオが慌てながら肉を食べた。
「そういえば1時間目は私は隣の教室で同じ授業を受けていたけれどそんなおかしな人なんていなかったわよ。」
ウンディーネがくすりと笑って肩をすくめると誰かがやって来た。
「おかしな人だって?」
「うわっ。」
ケンタウロスとディオが驚いて後ろを振り向くとそこには授業中怒られていたヘファイストスとヘルメスが腕組みをしていた。
「なんだ、君達か。」
ディオが微笑むと”なんだとはなんだ?”とヘファイストスが呆れていた。
「でも2人は今日は散々だったよな。」
ケンタウロスがそう言うとヘファイストスとヘルメスが散々だったよと愚痴をこぼした。
そんなヘファイストスとヘルメスも席に加わり食事はさらに賑やかとなった。
「なあ、この学校の最大のイベントって知ってるか?」
ヘルメスがみんなに問いかけた。
「ほら、あれだろう?あれ・・・えっと。」
ディオがもどかしそうに頭を掻いた。
「オリンピア祭だよ。いろんな競技をやるんだよな。」
するとウンディーネがすかさず言葉を返した。
「似たようなのもあるわよね。ネメア競技祭は七将は死んだ子供の思い出のために行われる祭典で、イストミア大祭やピューティア大祭なんかもあるわよ。」
ウンディーネの言葉にみんな感心していた。
「多分どれもやるんじゃないかな?」
とディオの声にヘファイストスがまさかと笑った。
「ネメア競技祭はやらないだろう?」
ケンタウロス達は食事の間競技祭の話で盛り上がっていた。



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