第5章 ホーラの女神様達
女神様達は思い出しながら学校の中を歩いて行った。広い廊下に出ていつも食事をしている大広間を通って、中庭に出て花を見てみたり音楽室、美術室、医務室そして図書室、各教室へも行った。
「これだけ回れば十分ね。あとはグラウンドかしら?」
エウノミアーが3人に聞いた。
「そうね。」
3人は短く頷きエウノミアーに続いて歩き出した。
暫くして夕食の時が来た。生徒達は時間通りに大広間に集まり各テーブルの席に着いた。
「私達は一緒に食事を取りましょうよ。」
アストライアの提案で4人で食事を取ることにした。それから4人で食事を取っているとエイレーネがため息を付いたのでエレーテが彼女に”どうしたの?”と聞いた。
「私達は留学生としてこの学校に来たのよね。もうすぐで半年になるわ。あっという間に終わって後悔しないようにしなくっちゃね。」
ホーラの女神様達は元々留学生として迎えられたのだ。しかし彼女達がこの学校にいられるのも1年なのです。この1年間で彼女達は学校を去らなければいけないのである。
「そんな先のこと考えてないで今を楽しまなくっちゃね。」
エレーテがウィンクして彼女を励ました。
「そうよね。まだ日はあるものね。お互いにくいの残らないように頑張りましょうね。」
食事の時4人はそう誓い合った。
食事を終えて席を立った時は他の生徒達も寮へ帰る頃でした。やはり、みんなはあの張り紙事件のことを話していた。彼女達はこの時ガイアやアフロディティーが言っていた言葉を思い出していた。