第5章 ホーラの女神様達
そんなこんなで日々が過ぎたある日のことだ。この日は学校がお休みのため生徒達は寮や学校の敷地内でそれぞれ過ごす。そんな中ホーラーの女神様達4人は学校のなかを探検することになった。アマイモンの一件の後ケンタウロス達が学校の中を案内してくれたが今度は自分達で行ってみようと思ったからだ。
まず、彼女達は寮を出てドアの鍵を閉めて螺旋階段を下りていった。階段の横の壁は真っ白に塗られていて壁に立てかけられた絵が色鮮やかに映って見えた。古代ギリシャの建築のは紀元前7世紀頃から様式の創造が開始されはじめたとされている。そして建築の特徴だが空間よりも細部の装飾や比例原理を洗練させて自己完結していく傾向にあり、現代の美術的な感覚からすれば、建築よりもむしろ彫刻に近いのだ。その後のヘレニズム時代には建築の形態が再編成され、建物の関係性が意識されるようになり、やがてこれらがローマ建築に継承されたのです。階段を降りると広い廊下に出た。床は大理石のようにピカピカに輝いていた。この学校では清掃業者の方が来てくださって掃除をしてくれる。生徒達が寮に戻った後なのであまり気づかれないようですが、毎日来て頂いてるようだ。
「誰が掃除をしているのでしょうね。どこも凄く輝いているわ。」
エウノミアーが驚いて言った。
暫く廊下を歩いていると、pacifista 寮の談話室が見えてきた。
「えっと、ここは談話室よね。」
エレーテが思い出して言った。
ここは生徒達が休む休憩所としてもよし、先生との語り場や居残りの補習授業もここで行われたりする。各寮に設置された談話室はその寮の生徒達しか使えません。
そういえばホーラの女神様達はマールスと同じ寮だったんですね。
そして談話室を過ぎて暫く進むと広い廊下に出た。ここからは寮を抜けて生徒達や先生達が共通で通る場所だ。
女神様達は場所を一つ一つ確認しながら進んで行った。