第4章 Run at full speed!!
学校が始まり、生徒達はオリンピア祭に向けて忙しくなった。オリンピア祭は女性禁制のため女子生徒は男子生徒の応援に回るのだ。それぞれ各寮の男子達を応援することになっている。
「競技優勝者にはオリーブの冠を捧げられて、肖像を壁画に残すんだってよ。」
ディオが嬉しそうに空を見上げた。
「競技の他に詩の大会もあるからな、楽しみだな。」
ケンタウロスがディオの言葉に付け足した。
この学校で4年に一度行われるオリンピア祭の競技は詩の大会、スタディオンの距離を走る中距離競走、ドリコス走長距離走、ペンタスロン(短距離競走、幅跳び、円盤投げ、やり投げ、レスリングの5種目)だ。本当はボクシングという競技もあったけど、この学校では行っていない。
男子生徒が練習に励んでいる間女子生徒は応援グッズを作り大会にに間に合わせます。タスキや旗など様々ものを協力して作るのだ。
ここで疑問に思うのは女性のための大会はあるのか?ということですがヘーライアというお祭りがあるようだ。競技は短距離走のみで、右胸をはだけた着衣で行われたということだ。ただしこの学校ではヘーライアは行いない。
オリンピア祭というと青年達は裸で行っていたということらしいのですが、ここでは上半身裸のみとさせてくださいね。下半身はちゃんと着ていますよ。なので安心してくださいね。それと女性禁制とのことで女性は競技を観戦出来ていたのかについてですがいろんな説があるようですね。ここでは観戦OKとさせていただきます。
さて、ケンタウロスを含めた男子達はスタディオンの中距離競争の練習の真っ最中だ。果たして上手くいくのだろうか?それに加えて今日はやり投げの練習も行った。
男子生徒達に指導をしているのはギュムナスティケー先生こと通称ギュム先生だ。
「みんなしっかり頑張ってね。」
ギュム先生の言葉がグラウンド中に響き渡っていた。