第3章 夏休みに入って
夏休みはとにかく楽しいの一言に尽きない!父と釣りに行ったり、おばあちゃんの家に妹とケンタウロスのみ泊まったりした。そんな夏休みを過ごしているとふとあの悪魔の子3人が気になった。
「あいつら謹慎処分の後どうなったのかな?」
サタン達は召喚魔法を使用したせいで校長先生に叱られ謹慎処分になったからである。あれから彼らの姿を見ていないのでケンタウロスは気になっていた。
「まあ、僕には関係ないか。」
数日たったこの日は家族でキャンプに出かけていた。
ケンタウロスは妹と薪を拾いに出かけていた。
「お兄ちゃん早くキャンプ場へ帰ろうよ。」
遠くで妹の声がしてケンタウロスは”今行くよ”と返事をして妹の後を追った。
この日の夜はキャンプ場へ行き、テントを立ててここで寝ることにした。母は早速夕食の準備に取り掛かり父は川で魚を釣りに出かけたそしてケンタウロスと妹は父と合流して母のいるところへと向かった。
「うわあ~おいしそう。」
いつしかテーブルには父の釣った魚と母の料理がテーブルに並んでいた。
妹はお腹がすいていたらしくおかわりしていた。
「ケンタウロスの夏休みも残りわずかだな。」
父が食べながら言った。
「え~もっと一緒にいたかったのに。」
妹は残念そうだったが”また会えるから”とケンタウロスはにこり笑った。
「また手紙を書いてもらえばいいじゃない。」
母が妹をなだめたので妹は渋々頷いた。
こうしてケンタウロスの夏休みは終わったのである。
妹ともたくさん遊んだしいい思い出も沢山出来た。なにより里親との距離が縮まった気がしたのもこの時だ。
そしてケンタウロスはもうすぐ友達と会えるのを楽しみにしていた。
夏休みが終わったあとの学校はさらに忙しくなる。それはオリンピア祭が控えているからである。これはケンタウロスにとって活躍できる絶好のチャンスだと思う。あの悪魔の3人が邪魔しなければの話だが。今後の展開が楽しみになってきた。