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時と光と風の中で

第11章 進級~新しい出会い~


冬が終わりを迎え春の芽吹きが感じられた頃、ケンタウロス達は進級した。
「生徒諸君、進級は誠に素晴らしいものである。おめでとう!」
校長先生が壇上に立ちこう述べた。
「ここで生徒達に嬉しいお知らせがあるのじゃ。ホーラの女神様達は留学生じゃったが今度は転校生が我が校に来ることのなったのじゃ。それではお入りなされ~。」
校長先生の掛け声とともに集会所の遠くでドアが開き漆黒のドレスを身に纏ったような誰かが颯爽とやって来たのだ。
「誰だ?」
ケンタウロスも遠くを見つめた。
するとその誰かが段々こちらに近づいてきた。よく見るときれいな女の子と後ろにのろのろと男の子が付いてきていた。
「2人は今年度から我が校”Esperanza of fantasia school”の生徒となる2人である。それでは簡単な自己紹介をよろしく頼む。」
校長先生は2人に自己紹介をするように諭した。
「みなさん、ごきげんよう。public .N.T of schoolから参りました。キルケと申します。本日からマリーナの寮でお世話になります。よろしくお願い致します。」
女の子の名前はキルケというらしい。それにしてもホーラの女神様と似たきれいな子である為男子達の注目を集めた。
「同じくオデュッセウスです。よろしくお願いします。」
彼女の隣はオデュッセウスと言う名前の男子で、だるそうな表情で淡々と述べた。
「それでは諸君、転校生に拍手を送ってくれ。そして2人は席に着くように。」
転校生の拍手が終わると校長先生はこう続けた。
「そして諸君にもう一つお知らせがあるが、367号室のウンディーネとガイアの寮の部屋に新しいルームメイトを授けよう。」
「やったー!!」
ウンディーネとガイアはそれを聞き抱き合って喜んだ。
「345号室からの移動でアルテミスとエオスの2人に移って頂こう。」
校長先生に名前を呼ばれた2人は立ち上がり軽くお辞儀をすると席に着いた。
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