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時と光と風の中で

第9章 冬休みがやってくる!!~冬の中の最高の思い出~


「あっあれは何だ?」
ケンタウロス達が出店の中を歩いているとたくさんの行列に出くわした。
「あれはポンペーという行列よ。」
ウンディーネが行列を指さして答えた。
「ポンペー?」
「そうよ。ファルス(男根)がファロポロスによって運ばれているわ。ポンペーには籠を持つ少女達から成るカネポロス(en)や、長いパンを運ぶオベリアポロス、その他の献げ物を運ぶスカペポロス、水を運ぶヒュドリアポロス、ワインを運ぶアスコポロスも加わっているわね。」
ウンディーネの説明にみんなはさすがっと拍手をした。
「次は何だ?あー、コレゴスに率いられたコロスが歌っているディテュランボスの歌だ。」
ディオ少年が叫んだ時に曲が鳴り始めた。
🎶~
「ねえ、折角だから出店の中にも入ってみない?」
「いいね。」
ウンディーネの提案で出店の中に入る事にした。
「ここは何ですかね?」
「あーゴブリン、勝手に入って行かないでよ。」
なりふり構わずでお店の中に入るゴブリンについていくとそこにはとんでもないものがあったのだ。
「うわ~悪魔の糞だ。」
ディオが鼻をつまんで首を横に振った。
そこにはなんと悪魔の糞という調味料がずらりと並んでいた。
「ここはどういったお店なんですか?」
ウンディーネがお店の人に聞いた。
「ここはアサフェティダの専門料理店ですよ。」
お店の人はにっこり笑顔で答え、ケンタウロス達に”味見していくかい?”とスプーンを差し出した。
「結構です。」
みんなは後ずさりして店の中を出て行った。
「もう、ゴブリンは勝手な行動はよして頂戴ね。さもないと置いていくわよ。」
ウンディーネは怒って言った。
「そんなこと言わないで下さいよ。気楽にいきましょうよ。」
怒られている当の本人は全く懲りていないので3人は呆れた。
「なんかおいしそうなにおいがするな、何だろう?」
「行ってみましょう。」
暫く歩くとどこからかおいしそうなにおいが漂っていたのでみんなはにおいを辿って走り出した。
「あれは?実演販売だ。」
みんながにおいのする方へ行くと出店の中で何か実演販売が行われていた。みんなは人混みの中を入って前に進んだ。
「みなさん、お祭りは楽しんでいますでしょうか?私達の出店では毎年実演販売を行っています。そして本日披露するのは豚肉の調理方法です。覚えて帰ってくださいね。」
女性店員が笑顔で言った。

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