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時と光と風の中で

第8章 テスト勉強は大変であ~る!!


こうしてテスト勉強の期間に入り授業もテスト勉強に精を出すみんな。年に2回あるテストでは前期と後期の成績が決まる。中でも後期でその年の最後のテストをクリアしないと進級できないからだ。すなわち上の学年に上がれず留年もしくは生徒の希望で退学もできるのだがそれだけは避けたいとみんな必死にテスト勉強に励んでいるのである。どの教科も偏差値はだいたい60~80の間位である。

ケンタウロスもルームメイトと一緒にテスト勉強に励んできた。実技はお互いに指摘し合ったりしていい刺激となった。そして時は過ぎてテスト本番となった。13教科は1日ではできないため3日に分けてテストを行うこととなった。

1日目
1:読み書き:ペルーサー 先生♀
2:天文学:アレキサンダー先生♂
3:体練術(いわゆる体育):ギュムナスティケー先生♀通称ギュム先生
4:社交儀礼(祭典の仕切り方も)アクテー 先生♀
5:修辞学:プラトン先生♂

1日目のテストは5時間みっちり間に休憩も挟みながら行われた。
1時間目の読み書きは難なくクリアしたケンタウロス達。そして2時間目は天文学の筆記テストが行われた。

問題1)トゥースィーの対円のコペルニクスの定理を解きなさい
問題2)プトレマイオスの天文学 で次の中からプトレマイオスの惑星を順番に並べ、修正天動説を完成させなさい

天文学のテストでは数学のような図形を求めるものから惑星の知識が試されるものまで幅広く出題された。そして2時間目が終了した。
「あ~上手く書けたのかな?」
ケンタウロスは少し不安そうにため息をついた。
「次はなんだっけ?体練術かぁ。」
ディオがだるそうに呟いた。
そこにワル達がケンタウロス達の前を通り過ぎた。
「やあ、随分ご機嫌斜めだね。もしかしてテストで失敗したとか?」
アマイモンが意地悪く聞いてきた。
「そんなことないって。ただ、自信がないだけで。」
ケンタウロスは肩をすくめた。
「アハハ、これだから一般市民のみんさんはダメなんだよな。太陽中心説と宇宙の尺度 って言うのはアリスタコスの事を言うんだよ。」
アマイモンが自信たっぷりにそう言っているとウンディーネが口を挟んできた。
「違うわ。 アリスタルコスよ!ルの文字が抜けてるわね。彼は時には『ギリシャのコペルニクス』と呼ばれることもあるそうよ。」

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