第7章 恋の策謀事件(下)
食事をしていく中でわかったことはパンはしばしばスープをすくったり、手を拭いたりするのに使われていたということ。そしてナプキン代わりに使ったパンは、その後床に投げ捨てられて、犬が食べたり後で奴隷が掃除していたということだった。
「なんだか床に落ちたパンがもったいないな。」
ディオが悪魔達にとって当たり前の光景を見て驚いて言うとガイア達の時に見かけたあの少年がじろっとディオを見ていた。
「あっすみません。」
ディオは姿がバレるんじゃないかとヒヤヒヤしながら必死に謝った。
バレなくてよかったとほっとしているディオだが何で自分より年下の男の子に頭を下げなければならないのか気に食わなかった。そしてその少年とはマギーに傷を手当てしてもらった男の子だ。化膿が酷く、他の医者からは足を切断しなければならないと言われていた。
食事が終わったあとはガイア達と合流してお城のどこで寝ようか話し合った。城に潜入した今、抜けると余計に怪しまれるのでお城の中に潜みながら悪魔達のことも調査しなくてはいけないからだ。
そこでガイアの勧めで図書館の館長のエアに相談してみた。”私達の部屋がなくなってしまって困っている”と嘯いて部屋をなんとか確保できたのだ。そして怪しまれないようにケンタウロスはウンディーネとディオと、ガイアはキューピッドとユニと部屋に入りそれぞれ寝ることにした。そしてお風呂に入って歯を磨いておやすみなさい!!と寝て明日を待つ事にした。