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時と光と風の中で

第6章 恋の策謀事件(上)


「なぁアフロディティーの言ってた魔法の宝帯の伝説ってどこで聞いただよ?」
授業が終わってからアマイモン達ワル3人が駆け寄ってきた。
「ああ、そのことなら三大美女のカリス達から聞いたのよ。あれさえ手にできれば怖いものなしだもの。」
アフロディティーがワル達と話しているとキューピッドがこちらにやってきた。
「何なの?」
アフロディティーはキューピッドを睨みつけて言いました。
「本当にあれを手にする気かよ?そんなまじないで解決しようなんてやめた方がいいと思うよ。」
キューピッドは呆れて言い放った。
「人がどうこうしようと勝手でしょう。いちいち私につかっかってこないでよね。ろくでなしのチンプンカンプンが。」
「何度でも言うがいいさ。このすっとこどっこいが。」
2人はいがみ合いそっぽを向いた。
「あー!君はもしかしてワルの仲間になったんじゃないだろうな?」
「いい加減にしなさいよ。彼らは魔法の宝帯について聞いてきただけよ。」
アフロディティーの言葉にワル3人が”そうだ”と口を揃えた。
「あなたが協力してくれないから自分でなんとかしようとしてるんでしょう?違うんだったらはっきり言いなさいよ。」
アフロディティーはキューピッドを押し倒した。
「君達、いい加減にしないか。次の授業が始まるぞ。」
そこにアリストテレス先生が割って入ってくれたのでこれ以上の騒ぎは起きなかった。
「覚えておきなさいよ。」
アフロディティーはそう言い放つと教室を後にした。そしてワル3人もそれに続き教室から出て行った。
キューピッドは彼女の背中に向けて”それはこっちのセリフだ”と言葉を吐いて立ち上がると教室を後にした。


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